背景と基本方針
日本政府は、長年の課題である人手不足に対応するため、外国人材の受入れ制度を見直し、技能実習制度を廃止し、新たに「育成就労制度」を導入する方針を決定しました。
あわせて、特定技能制度の見直し・拡充も行い、外国人材がより持続的に活躍できる仕組みを構築しようとしています。
この改革の柱は、以下の内容です。
- 人材の適正な受入れ
- 大都市部への集中回避
- 外国人の権利保護と生活支援
- 産業界における長期的な人材確保
主な変更点(技能実習制度 → 育成就労制度)
| 項目 | 技能実習制度(旧) | 育成就労制度(新) |
|---|---|---|
| 目的 | 技能移転・国際貢献(建前) | 人材確保を明確に目的化 |
| 転籍 | 原則不可(一部例外のみ) | 本人の意向で可能(条件付き) |
| 費用 | 送出機関への高額費用(数十万円) | 上限制導入(給与2か月分が上限案) |
| 監理団体 | 監理団体が受入れ機関を監督 | 「監理支援機関」として要件強化(職員2名以上配置など) |
| 日本語要件 | 明確な基準なし | 就労前:A1必須 ↓↓↓ 就労中:A2取得を目標 |
| 業務範囲 | 実習計画に基づき限定的 | 「関連業務」「周辺業務」に拡大可能 |
| 在留期間 | 最長5年 | 原則3年(特定技能への移行を想定) |
受入企業にとってのメリット
- 人材確保の安定化
- 「人材育成」と「就労目的」が明確化されたことで、長期的な雇用戦略が立てやすくなる。
- 特定技能2号へ移行すれば、在留期間の上限なし・家族帯同も可能。
- 人材の質の向上
- 就労前に日本語A1必須、就労中にA2を求めるため、現場でのコミュニケーションが改善。
- 転籍制度の導入により、受入企業も「選ばれる立場」となり、待遇改善や教育体制の整備を進めるきっかけになる。
- 業務運用の柔軟化
- 「関連業務」や「周辺業務」が認められることで、繁忙期・閑散期の業務調整がしやすくなる。
- 農業や漁業など季節性のある産業には特にメリット。
想定される課題・リスク(弊害)
- 転籍制度による人材流出リスク
- 外国人が希望すれば転籍できるため、待遇が良い都市部に人材が集中する懸念。
- 地方企業では、定着のために賃金・住環境・教育体制を改善する必要。
- コスト負担の増加
- 日本語教育の義務化、生活支援体制の強化など、受入企業側の負担が増える。
- 監理支援機関の選定・利用費用も増加の可能性あり。
- 制度移行期の混乱
- 制度開始直後は、詳細ルール(省令・ガイドライン)が定まるまで運用が不安定。
- 既存の技能実習生を抱える企業は、移行スケジュールの把握と調整が必要。
まとめと今後の対応
- 技能実習制度から育成就労制度への移行は、単なる名称変更ではなく、「国際貢献」から「人材確保」へと制度目的が大きく転換するものです。
- 受入企業にとっては、「選ばれる職場づくり」 が一層重要になり、待遇改善・教育体制・生活支援が競争力の源泉となります。
- 制度の詳細は今後省令で確定していくため、最新情報の収集と柔軟な対応が求められます。
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